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zoom RSS 聖杯戦士☆マジカルリンリン8 その5

<<   作成日時 : 2005/04/18 21:04   >>

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「姉さん、いくら何でもやりすぎです!」
 今度はわたしが怒られた。ここは士郎の家の居間。床の上に正座させられて、桜のお説教が懇々と続いている。いや、確かに影に飲まれた直後の士郎にガンド撃ち込んだのは悪かったかもしれないけど……だって、士郎が悪いんじゃないの。わたしの言いつけも聞かずに。
 ちなみに士郎は、自室でキャスターの解呪と診察を受けている。小次郎に門番をやってもらって、セイバーは小次郎の剣術に触発されたのか道場にこもってる。で、わたしに説教している桜はというと、既に昼食の下準備済み。うー、お預けはきついのよぅ。
「アサシンさんは、その名前の通り暗殺者なんです。気配を消して、公衆の面前で一人だけ殺しちゃうなんてこともやろうと思えばできるんです。だから、先輩はみんなに迷惑かけたくなくて、連絡も取れなかったんでしょう!?」
 うぅ桜、士郎のことになると急に舌が回るなぁ。この時だけ強気っぽいし……さすがわたしの妹。でも、こちらにも言い分はあるわよ、桜。
「だったら、今朝わたしが学校休むって言った時に賛成してくれればよかったじゃないの。外に出ればそれだけ危険が増すのは、昨日のあれで分かり切ったことでしょう?」
「う、そ、それは……」
 ほら口ごもった。こういう時に反撃できないのが桜の弱い所ね。
「はいはい、それくらいになさいな。桜、手早く昼食を作ってしまいましょう」
 キャスターが士郎を伴って入ってきた。むぅ、あっちにとっては助け船になったか、桜はほっとして「はい!」と元気よく台所へと向かう。キャスターも一緒に台所に行ってしまい、居間にはわたしと士郎が残された。
「遠坂、怪我大丈夫か?」
 士郎がひょい、とわたしの顔を覗き込んでくる。わたしは「大丈夫よ」と頷いてみせてから、自分の横にある座布団をぽんぽんと叩いた。素直に座り込む士郎の顔を、今度は逆にわたしが覗き込んでやろう。
「士郎こそ、ほんとに大丈夫だったの?」
「ああ、キャスターも太鼓判押してくれた。どこにも異常はないってさ」
「それならいいんだけど」
 黒い影の下から意識のない士郎の姿が現れた時、わたし一瞬頭が真っ白になった。このまま目を覚まさなかったら……そう思ってしまった。思うだけで顔には出さない、意地でも出してやらないけれど。だって、顔に出したり言葉にしたりしたら、本当になりそうで怖いから。
「――あのさ、遠坂」
「え、何?」
 おずおずと士郎が呼びかけてくる。慌てて嫌な想像を振り払い士郎の方に向き直ると、彼はじっとわたしの顔を見つめていた。
「昨日、あんな騒ぎになってすっかり言うの忘れていたけど、言わなきゃいけないことがあったんだ」
「何それ。重要なこと?」
「ああ」
 わたしの簡潔な質問に、簡潔な言葉で答えてくれる士郎。そうか、それならちゃんと聞かなきゃいけないな。わたしは姿勢を正し、士郎の方を向いて座り直した。っと、絶対領域は駄目よ、士郎。
「聞くわ。何?」
「アインツベルンって、知ってるか?」
 質問に、質問を返された。だけど、その言葉の意味の重要性を、わたしは知っている。この冬木市に聖杯の恩恵をもたらした魔術の名門、その名前の意味を。
「知ってるわ。続きはみんなが揃ってからにしましょう、お腹も空いたし」
「分かった。じゃあ、ちょっと手伝ってくる」
 わたしが答えると、士郎は小さく頷いて立ち上がった。そのまま台所へと向かっていく。もうちょっとしたら昼食が出来上がり、セイバーもここに戻ってくる。士郎の話は、食事をしながらみんなで聞けばいい。だって、アインツベルンの名前が出てきたって言うことは、いよいよ聖杯の出現が近づいたってことだから。
 そして、士郎に危険が迫るってことだから。


 冬木市の平和を守る為、アンリ=マユの野望を砕く為。
 聖杯戦士☆マジカルリンリン、今ここに見参!

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